みなさん、こんにちは。
今回は、仕事について、考えてみたいと思います。
Contents 目次
1、その仕事、あなたにとって、〈大切なこと〉ですか?
1、今の〈仕事〉について、2つの質問
いきなりですが、質問です。
あなたは、〈仕事〉が、「楽しい」ですか?
それとも、「苦しい」ですか?
あるいは、「とてもつらい」でしょうか?
では次に、「苦しい」「とてもつらい」と答えた方に、2問目の質問です。
会社や会社の上司、または周囲の人たちに対して、何らかのことで、
「申し訳ない」
と思っていますか?
「仕事がうまくできなかった」
「思わぬ失敗をした」
「自分より他の人ならもっとうまくこなせた」
などと考えていませんか?
もし「申し訳ない」と思っているなば、
あなたは、すでに〈うつ病〉の状態にある可能性が高い
です。
なぜなら、「仕事がうまくできない」、または「失敗した」、っていうことは、世の中にいくらでも〈普通に〉ある出来事です。
そう、〈普通に〉いっぱいあるのです。
2、あなたの心は、すでに参っている!
ですので、あなたが、もしも「申し訳ない」とずっと思い悩んでいて、その気持ちがずっと続いているとしたら、
あなたの心は、すでにかなり〈参っている〉状態です。
非常に危ない精神状態にあるかもしれません。
そしてその事に、あなた自身が気づいていないのです。
ここで、いったん立ち止まって自分を見つめてみませんか。
このままずっと、同じ状況に身を任せながら〈苦しみ続ける〉必要が、はたしてあるのでしょうか?
そしてあなたは、今の仕事を、ずっと続けていきたいと〈本当に〉思っているのでしょうか?
もっと他に選択肢はないのでしょうか?
そうした事を、ここでよく考えてみましょう。
ココがポイント
精神医学の立場からみると、うつ病にかかっている人の特徴として、過度の自責の念(自責感)に囚われているのがあげられるそうです。
本来個人の力では解決不可能な課題なのに、それが達成できないと自分の責任だと感じてしまうのです。
そのため、過労自殺を遂げる人には、遺書に「お詫び」の文言が書かれていることが多いといいます。
2、こんなブラックな会社に、いる必要がありますか?
1、〈ブラック企業〉の一例
あなたの現在の仕事の環境は、どのようなものでしょうか。
それを考えるための比較材料として、ここではまず一例を挙げてみたいと思います。
外食大手の企業、株式会社大庄の話です。居酒屋「日本海庄や」で過労死事件が発生しました。
2007年4月に入社した24歳の男性正社員が、入社後わずか4カ月で急性心不全で亡くなりました。
男性は平均して、月に112時間の残業をしていたといいます。
毎朝9時ころに出勤し、夜11時ころまで働く生活をしていたといいます。
通勤時間を考えると睡眠時間も少なく、ゆっくりと心身の休息を取れない状態でした。
この会社では、新卒者の最低支給額が19万4500円とされていましたが、これは実際には80時間の残業を敷いて初めて得られる金額であったといいます。
時給にすると、なんとたったの770円程度です。
こうした契約内容から、この会社では、過労死してもおかしくない長時間労働が当然として行われていたようです。
同じ店舗には、月に350時間以上働いている人がいたようです。
この裁判では、会社だけでなく、取締役に就いても責任が認められたようです。
これはブラック企業のほんの一例として取り上げてみました。
ここにあげた『株式会社大庄』のように、社員に安い給料で長時間労働をしいている会社は無数にあります。
このような過重な労働に陥っている背景には、バブル経済崩壊後の日本経済が低迷していることが考えられます。
そういう企業環境では、行き残るために各企業がコスト削減や人員整理を厳しくしている状況なのです。
その結果として、多くの労働者が、より少ない予算と人員で、与えられた仕事を早く遂行することをしいられています。
優秀な人材であっても壁にぶち当たり、心身のバランスを崩していくことが多いのです。
あの大ヒットしたTVドラマ『半沢直樹』に登場する、遠藤滝一さんが演じる近藤直弼のように優秀で真面目に働く人ほど、心身のバランスを崩す可能性が高いのです。
『半沢直樹(前回シーズン)』
2、なぜ、ブラックな会社を辞めようとしないのか?
ではなぜ、こんな過酷な状況の会社にいて、そこをやめようと思わない人が多いのでしょうか?
その大きな原因の一つとして、次のようなことが考えられます。
それは、
長時間労働やパワハラにさらされ続ける事によって、人は精神の安定を崩してしまう
ことです。
そのため、自分や周囲のこと、職場のおかしなところなどを判断する能力が低下しているのでしょう。
その人はいわば生命力といますか、“魂”が健全ではない状態になってしまっているのです。
そしてそのことに本人は気づいていないことが考えられます。
表面の意識としては、「もう辞めたい」「こんな仕事、嫌だ」と考えている場合はよくあります。
しかしその場合であっても、実際に〈辞める〉という行為に移すことがないのです。
つまり、退職するという行動に出るためのエネルギーですら、損なわれてしまっている状態です。
そのため苦しい状況のまま、ずるずると仕事に行っているのです。
そして、ある日突然に、この男性のように急性心不全を起こして亡くなったり、自ら命を断ってしまうのです。
ですので、あなたは、そのような心身の状態になる前に、手を打たなけばなりません。
ここで押さえておきたいポイントは、
あなたは今、仕事で辛い状況にあるけれど、もっと別な生き方もある
ということです。
そしてさらに、望むならば、
今のあなたの仕事、あなたが望めば明日からでも行かなくても良い
のです。
あなたが
「よし、今日から自分を変えるのだ」
「今の仕事は辞めよう」
「もっと別の仕事を考えよう」
という気になれば、すぐにでも行かなくて良いのです。
そして、あなたの仕事上での“悩み”は、今すぐになくせるのです。
これをしっかりと、覚えておきましょう。
不必要な苦しみとは、きっぱりとお別れしましょう。
3、仕事は、今すぐ辞めれます
「仕事を辞めたいと思っているけれど、そんなに簡単には辞めれない」と悩んでいる人も多いようです。
ここではまず、その原因を考えてみましょう。
1、辞めたい仕事を、辞めようとできない理由
まず、
「自分が仕事を急に行かなくなると、会社は困るから、とてもそんなことはできない」
と思う方も多いでしょう。
責任感を持つことは大切なことです。
しかし、上のような心配を持つ必要は、それほどでもないのです。
なぜなら、「会社」という組織は、一人や二人がいなくても成り立つようにできているのです。
と言うと、「ずいぶん無責任な」と思われるかもしれませんが、本当のことなのです。
(そのように思うこと自体が、あなたはすでに〈うつ状態〉になっている可能性があります。)
もし、あなた一人がいなくなって、会社が動かなくなるとするならば、そもそもその会社は不良会社でしょう。
例えば社員一人が病気や怪我で入院したら、どうするのでしょうか。
病気や怪我などは、いつ何どき、遭遇するやもしれない、人間の意志を超えた出来事です。
そうしたことに備えて安全対策を考えているのが、通常の会社というものです。
それで会社が動かなくなるとすれば、そもそも会社の経営方法の方に問題があるでしょう。
まして「大企業」ならばなおさらです。
ですので、仕事が嫌になったならば、今すぐにでも辞めて構わないし、辞めることができるのです。
「会社」という組織とは、本来そうしたものです。
あなたは、いつでも「辞める」ことができます。
過重労働やパワハラ・セクハラによって、心身に異常をきたしている状態になっていませんか?
「これ以上無理だ」と感じるならば、すぐに退職の気持ちを伝えて辞める方が賢明です。
ココがポイント
もしあなたが務めている会社がいわゆる〈ブラック企業〉ならば、むしろあなたが早く「自己都合退職」をしてくれないかと、願っている場合もよくあります。
辞めさすためにあえて過重労働やパワハラをしている場合だってあるのです。
無責任とかどうのと考える前に、自分の身を守らなければいけません。
それで構わないのです。
2、辞めることに躊躇する、もう一つの理由
仕事を辞めることに躊躇するもう一つの大きな原因は、経済的な問題でしょう。
次にうまく良い仕事に就職できるかどうかが不安なのです。
でも、現在の仕事を続けていって、心身がボロボロになって、重大な病気になってしまったならば、大変なことになります。
経済的な損失よりも、もっと大きな損失になる恐れがあります。
とくにいわゆる〈ブラック企業〉に勤めていたならば、なおさらその傾向が強いでしょう。
経済的な損失は、健康ならば必ず取り戻せます。
ですので、次の仕事が見つかるかどうかなどと迷わずに、キッパリと「逃げる」ことです。
3、嫌な会社を、すぐに辞める方法
では、具体的にどうすれば会社を辞めることができるでしょうか。
その方法は、簡単です。
職場に「辞めます」と、ひとこと言えば良いだけです。
なぜなら、仕事を辞めるのは権利として認められているからです。
法律上、労働者は退職の自由を有しています。
退職の意思を示してから、2週間を経過すれば“自動的に”労働契約は終了するのです。
さらに、その2週間でさえも、有給休暇を使うか、欠勤扱いにすれば、今からもう会社に行かなくて済むのです。(民法第627条1項)
仕事を辞めるのはごく普通の〈権利〉です。
ですので、会社から「許可」は必要ないのです。
退職するということは、自分の方から会社に「通告」することであって、会社から「許可」をいただく必要はないのです。
ですので、もし文書で退職の気持ちを伝えるのならば、「退職届」を出すのであって、「退職願」は必要ありません。
あるいはまた、電話でひと言「辞めます」と言えば、それで済みます。
上司が「退職願」を出せと、いったならば、「退職届」を出せば良いでしょう。
受け取らないようでしたら、内容証明郵便を使って送るのです。
自分で会社に言うのがどうしても怖いならば、〈退職代行〉を利用すれば良いでしょう。
〈退職代行〉を使えば、たったの数万円の費用で、今の仕事を辞めることができます。
たったの数万円で、今の苦悩から解放されると考えれば、決して高いとは思えません。
(オススメの「退職代行サービス」は、下記にのせておきます。)
あとは、マインドの問題があります。
あなたが仕事を辞めることは、いわゆる「敗北」ではありません。
「挫折」でもないのです。
ただ状況が変わっただけなのです。
今のあなたは心の奥深いところで、さらなる新しい状況に向かって進もうとして模索している状態です。
そこには、
あなたの新しい未来が待ち受けている
でしょう。
このように、自分のマインドを変えていくことも大切な作業です。
4、今、ここで気持ちを切り替えて、前に進もう!
1、ブラック企業の思惑に陥ってはいけない
大学や専門学校を卒業して、一所懸命に就職活動をして、やっと就職できた会社が、とんでもない「ハズレ」の会社だった。
そのような人は決して少なくはありません。
そうした場合、あなたは、その会社を辞めたくてもなかなか辞められないかもしれません。
これまでの就職に向けての努力が全て無になるし、家族の期待をも裏切ることになるかもしれない。
最初の就職で、短期間でやめてしまっては、次に就職する場合に不利になるかもしれない。
あるいは、短期間で仕事を辞めるとなると、そんな自分が情けない、など。
そうした状況においては、なかなか「退職する」という決断はできにくいでしょう。
でも、そこは考えどころです。
こうした心理状況に追い込むことこそが、実は、こうしたタイプの企業〈ブラック企業〉が狙うところなのです。
そして、社員が「使えないやつ」と判断すれば、容赦なくその社員を精神的な病に追い込むのです。
そうした企業にとって、「使えない」社員はしょせん、「いくらでも取り替えできる、使い捨ての道具」としか考えていないのです。
このままズルズルとそうした企業の思惑に乗せられてはいけません。
思い切って「辞める」という決断をするべきです。
先に例として紹介しました男性のように、たったの数ヶ月でも命を失うことがあります。
ですので、キッパリと縁を切ってやりましょう。
2、さっさと、「逃げるが勝ち」
こんなときには、さっさと「逃げる」ことが大切です。
まさに「逃げるが勝ち」なのです。
今の仕事を辞める、ということは、決してあなたにとって、「敗北」でも「挫折」でもありません。
それは、あなたの“魂”が、新たなステージへ進むことなのです。
そもそも、今のような苦しい状況に追い込まれたこと自体、あなたの無意識からのなんらかのメッセージとも考えられます。
ですので、今の仕事を辞めるということは、さらなる新しい自分に向かって前に進む第一歩を踏み出すことなのです。
不必要な〈我慢〉などする意味がありません。
そんなことは、時間の無駄です。
気持ちを切り替えて、堂々と前に進みましょう。
そんな会社は、さっさと辞めてしまって、後になって、「笑い話」のタネにすれば良いのです。
または、自分の体験をYouTubeとかブログにあげるのも楽しいかもしれませんよ。
あなたの〈夢〉は何ですか?
本当にやりたいことは何でしょうか?
カゴに入れられた鳥を外に放すように、あなたもパーと自分を大きく解き放しましょう。
あなたの大切な時間を〈ブラック企業〉によって苦悩の時間を過ごすのは、実にもったいないことです。
最後に、私の好きな芸術家・岡本太郎の言葉でこのページを締めくくりたいと思います。
会社をやめて別のことをしたいのなら、あとはどうなるとか、なんてことを考えないで、とにかく、会社をやめるという自分の意思をつらぬくことだ。
結果がまずくいこうがいくまいがかまわない。
むしろ、まずくいった方が面白いんだと考えて、自分の運命を賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。 『自分の中に毒を持て』より