カルチャー

深泥池(みどろがいけ〉・・・京都最恐の心霊スポット⁉︎

みなさん、こんにちは。

今日は、京都にまつわるお話の第一弾として、深泥池をご紹介いたします。

 

Contents 目次

1、天然記念物に指定されている〈深泥池〉

京都市街の北部の洛北には、ほぼ同じくらいの大きさの池が2つ並ぶようにあります。

これは宝ヶ池と深泥池です。

 

宝ヶ池の方は、緑豊かな公園の中にあり、ジョギングをする人がいたり、デートをするカップルがいたりと、良い雰囲気の憩いの場です。

 

ところが、もう一つの深泥池の方は、全く雰囲気は違います。

なんとなくどよ〜んとした不気味な空気が感じられます。

 

深泥池は「みどろがいけ」とも「みぞろがいけとも読みます。

 

でも、ここは学術的には極めて価値の高い池なのです。

群生する水生植物には珍しい種類も多く、天然記念物に指定されているものもあるそうです。

日本で最初にミズグモが発見されたところでもあります。

氷河期時代の生物が生息しているそうです。

最近の調査では、水深20メートルの部分もあるそうです。

 



2、実際に起きた「タクシーの幽霊」のお話

そのような貴重な池なのですが、鬱蒼と茂る草木に覆われて静まり返り、人影も少ない。

闇に包まれる夜には、言葉で言いようもない不気味さを感じると言います。

 

この池は、あの世とこの世の境目にあたり、鬼の国につながる抜け道もあると昔から恐れられてきたそうです。

 

ここは京都で心霊スポットといえば必ず登場する場所なのです。

 

皆さんはタクシーの怪談話を聞いたことがあるのではないでしょうか?

「タクシーに乗せたはずの女性客が、いつの間にか姿を消して、後にはぐっしょりと濡れたシートだけが残されていた」というものです。

 

このタクシーの怪談話、実はこの深泥池が発祥地なのです。

 

40年ほど前にこの話と同じ出来事が実際に起きていたからなのです。

あるタクシー運転手が、大学の付属病院で一人の女性客をのせました。行き先は深泥池ということです。そのまま走っていき、池の近くまできたところで、振り返ってみると、もうさっきまで乗っていた女性がいなくなっていました。そして座席にはびっしょりとした水に濡れていました。運転手は、自分が気づかないうちに女性が飛び降りたのではないかと思い、事故の可能性も考えた警察に通報しました。こうして、警察が出動する事態にまでになったのです。

この事件(?)は、昭和44年10月7日の朝日新聞で、「消えた女」という記事で発表されたそうです。

 

3、不思議な心霊体験と現象

 

深泥池の西側の道を車で走ってみるとわかりますが、南から北上する道路では、油断するとそのまま池の中に突っ込んでしましそうな部分もあります。

実際にカーブを曲がりきれずにそのまま池に落ちる事故もあったようです。

 

池の周囲には普通の家やアパートが多数あり、精神科病棟を併設する病院もあります。

この池は、水が流れずに溜まってしまったままの状態であるために、「気」がよどんでいるそうです。

また、深い歴史があることもあり、この池の中には非業の死を遂げた多数の死者の怨念が溜まっていると言われます。

 

また子供の霊もたくさんいるらしく、次のような心霊話があったそうです。

近くの施設で働く介護職員のAさんは、夜遅くの仕事が終わり、自転車で近くのアパートに自転車で帰りました。その途中、池の方を見ると何やら光るものが見えたそうです。その光は何かはわからなかったのですが、そのままアパートに戻って部屋に入ると、十数人の子供たち(の霊)が自分を取り囲んでいるのが見えたそうです。恐怖のため、その介護職員は、そのまま家を飛び出したそうです。

 

この他にも深泥池にまつわる、いろいろなゾッとするような不思議な話があるようです。

 

 

水深20メートルもあるも泥が池。

十万年以上もの長い歴史があるこの池の中には、無数の人骨もいまだに発見されずに存在すると言われています。

 

和泉式部の和歌で、

名を聞けば 影だに見えじ みどろ池に 住む水鳥の あるぞ怪しき

というのがあります。

 

このように平安時代にもすでにこの池とその周辺は〈恐ろしい場所〉として知られていたようです。

 

とはいえ、「深い泥の池」と書く深泥池は、

氷河期からの生態系をもつ動植物が生息する素晴らしい池

なのです。

 

皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか⁉︎

 

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