みなさん、こんにちは。
もしも子どもが突然に前世の話をし始めたら?
今回は、前回の続編です。
子どもが前世の話を始めるということは、単に記憶を蘇らせただけではありません。
それは、前世における「未解決な問題」を解決するために、記憶が蘇ってきたとも考えられるのです。
Contents 目次
1、前世の話を聞くときのポイント
1、前世の話の、事実や子どもの気分を明確にする
まず、子どもが前世の話をし始めたならば、それにじっと集中して聞くようにしましょう。
その時、次の視点を持って聞いてみると、より深い内容がわかるようになります。
- 前世での性別は男か女か
- 大人なのか、子どもなのか
- 家族はいるのか、いないのか
- 家族がいるとしたら、何人いたか
- どのような家族がいたのか
- 自分の死の状況を覚えているか
- 覚えているとしたら、どうやって死んだのか
- 衝撃的な出来事はあったのか
こうしたことを念頭において話を聞くとよいでしょう。
さらに本人が感じた気持ちや気分にも注意します。
- 悲しいのか、それとも幸せなのか
- 怖がっているのか
- 興奮しているのか
- 混乱しているのか
- 罪の意識を感じているのか
- 後悔しているのか
- 家族は幸せであったか
- 衝撃的な出来事の時には、どのような気持ちだったか
こうした〈気分〉を理解することが、子どもが前世の記憶を蘇らせて意味を掴む重要な手がかりとなるのです。
2、記憶に伴う感情の強さと、現世に及ぼす影響力は比例する
前世の記憶を思い出している時、それに伴う感情の強いか弱いかを見れば、現世のその子供の精神状態に与える影響力を知ることができます。
もし子どもが、無感動に話をしているとすれば、その記憶の内容にはあまり感情がこもっていないということになります。
そしてそれは現世に対してもあまり大きな影響を及ぼしていないと考えられるのです。
逆に、もし子どもがひどく動揺したり、興奮したり泣き始めたとしたらどうでしょう。
それはその記憶がなおも現世の自分に強い影響を及ぼしていると推測できます。
その場合、その記憶が、今の現実を曇らせたり歪ませたりしているかもしれません。
3、過去形か、それとも現在進行形か?
また、子どもの話が、過去形になっているのか、それとも現在進行形(現在形)になっているのかも大切なポイントです。
たとえば、
「僕の前のお母さんは、おしゃれをする時に、ちょうどあんな風に髪を上に上げていたの」
と言えば、これは過去形の話です。
では、
「僕の本当のママは、名古屋に住んでいる」
と言えば現在形です。
一般に、現在形の方が、その体験が濃密だと考えられます。
そしてその場合、現在の本人に与える影響力も大きいと考えられるのです。
時には、こうした過去形と現在形が混在して話されることもあるようです。
2、子どもが「死」について語り始めた時
1、どのような質問をすればよいか
子どもが前世での自分の死の状況について語り始めたときは、それについて焦点を当てて聞くことが大切です。
なぜなら、死の状況は何にも増して衝撃的な出来事だからです。
次のような質問を投げかければ良いでしょう。
- あなたはどうやって死んだの?
- あなたが死んだとき、誰がそばにいたの?
- あなたが死ぬすぐ前には、どんなことがあったの?
さらには、死の前後の気分についても質問すると良い。
- 死んだ後には何が起こったの?
- どんな気分だったの?
- 何を考えていたの?
このようにして、可能な限り多くの情報を引き出すことです。
それによって、子どもが前世に持ち越してきているかもしれない、死と関連した「未解決の問題」が特定できるかもしれません。
この種の質問を子どもにするときは、親は、できるだけ穏やかに、淡々とした口調を心がけましょう。
そして、もし子どもが、答えたくなさそうだったならば、そのまま話を自然に任せます。
深く話を聞き出そうと無理はしないことが大切です。
2、前世での「死」と、その後をおぼえていた子ども
子どもが前世での死にまつわる話をすべて話し終えたとき、その後に、次のように尋ねると良いでしょう。
「あなたは、死んだ後、どうなったの?」
「あなたはどこに行ったの?」
と。
すると、子どもは、その後の光景を話し始めるかもしれません。
ここでは「前世を記憶する子どもたち」から、一つの事例を見てみましょう。
前世を記憶する子供が、前世の人格の遺体が死後運ばれた場所で生まれた事例もいくつかある。
マウン・アエ・キャウというビルマの少年は、前世で射殺され、自分の遺体が小川に投げ込まれた時のことを覚えていた。
マウン・アエ・キャウは、肉体のない状態にあった時、下流に流される遺体に付いて行った記憶を持っていた。
殺された場所から、川下に何キロか下ったあたりで、川に浮かんでいる死体が、川岸に建っている家の近くにある小さな船着き場の杭に引っ掛かった。
その家の女性が水中の死体に気づき、何人かの男性を呼んだ。
男たちは、その死体を流れの中に押し戻し、イラワジ河の方へと流した。
まもなくその女性は、マウン・アエ・キャウを妊娠した。
その後生まれたマウン・アエ・キャウは、言葉が話せるようになった時、以上の出来事を語ったのである。
3、「未解決の問題」や「不完全な死」からの解放ができる
上の事例では、本人は前世で死んだ状況をしっかりと記憶しています。
そして自分の遺体がどのような状態になっていったかも覚えていました。
さらに、現世では親となった女性が、前世の自分の死体をそばで見ていたことも、別の視点で見ているのです。
そしてごく短期間に胎児として、新しい母親の元に入り込んだようです。
しかし、現世と前世の区別ができないでいる子も多いのです。
現世がまだ前世の続きと思っている場合です。
この場合は、前世がすでに終わっていることを知らせてあげなければいけません。
前世の死から現世の誕生に至るプロセスを振り返ることで、子供は初めて、前世はすでに終わっていることに気づくことがあります。
そして、自分は今、新しい人生を生きているんだ、ということに気づきます。
そうすると子どもは、前世との決別を果たし、「未解決の問題」や「不完全な死」の影響から即座に解放されることになるのです。
このようにして、物語の中に横たわっている「未解決の問題」を特定できれば、その記憶がなぜ今、浮かび上がってきたのかが理解できるかもしれません。
3、恐ろしい死のビジョンの出現は、チャンスなのだ
1、親たちの不安
子どもが、前世の話を始めた時、その内容が恐ろしい死に関するものだったならば、親たちはそれを聞き続けるのが良いのかどうか不安になるかもしれません。
話を聞き続けることで、
- その種の恐ろしい死のビジョンが、子どもから離れなくなるのではないだろうか?
- この体験を続けると、子どもに何らかの聞け園が及ぶのではないか?
と。
しかし、そうした心配はまったくいらないようです。
それどころか、
こうした恐ろしいビジョンを聞くことは、今の人生の中で問題を発生させている過去を放出するための、素晴らしいチャンス
なのです。
それは癒しのプロセスとなるのです。
2、カタルシス(浄化)を助ける
ですので、子どもがそうした死にまつわる恐ろしい話をし始めたならば、それを遮らないことです。
「さぁ、そろそろお昼にしましょ」とか言ってはいけません。
子どもがその話に取り憑かれてしまうことはないのですから。
それはカタルシスなのです。
カタルシスとは、心の中にたまっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されることです。
それは、せいぜい2、3分の時間です。
もし、親がそれに我慢ができずに、話から引き離してしまったならば、問題を発生している感情を完全に放出するチャンスを取り上げてしまったことになります。
その前世話を聞き、不安や恐怖に怯える子どもを暖かく受け入れるとよいでしょう。
そして、
「あなたは今、新しい体の中にいるのよ。新しい人生を生きているのよ。だから、とても安全なのよ」
という言葉を投げかけてやるのです。
「あなたは今、私たちの大切な子どもなのよ。みんながあなたを愛している。あなたを守っているのよ」
と話してあげましょう。
そうすることによって、子どもは新しい人生を見出し、前世から持ち越した「未解決な問題」を解消していくことが出来るのです。
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4、まとめ
- 前世の記憶に伴う感情の強いか弱いかを見れば、現世のその子供の精神状態に与える影響力を知ることができる
- 前世の話が現在形で話される場合の方が、その体験が濃密で、現在の本人に与える影響力も大きい
- 前世と前世の区別ができないでいる子も多い
- 現世がまだ前世の続きと思っている場合、前世がすでに終わっていることを知らせてあげるとよい
- 恐ろしいビジョンを聞くことは、今の人生の中で問題を発生させている過去を放出するための、素晴らしいチャンスである