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〈不成仏霊〉・・・なぜか「不運」ばかり続くときは、不成仏霊の存在を疑え!

 

みなさんの中には、次のような悩みを抱えている人はいないでしょうか?

 

  • 私が出会う男性は、なぜかいつも女性関係に問題がある人ばかりで、うまくいかない
  • ここ何年も、ずっと体調が悪くて、苦しい状態が続いている
  • 自分は何をやっても、いつも最後になって失敗をして、中途半端に終わっていまう

 

このように、物事がうまくいかず、「不運」ばかりが続いている人は多いのではないでしょうか?

 

なので占い師に観てもらったり、風水を取り入れたりと、いろいろやってはいるのだけど、思うようには改善しない。

 

こういったときには、〈不成仏霊〉の存在を疑ってみる方が良いでしょう。

 

Contents 目次

1、不運つづきの人の原因は、これだった!

前回の記事では、〈不成仏霊(ふじょうぶつれい)〉について、なぜそのような状態になってしまうのか、という内容をお話してきました。

今回はさらに深く、まず〈不成仏霊〉がいる家がどのような状態になるかをみていきましょう。

 

1、子孫に負の影響を与える〈不成仏霊〉

 

まず、先祖の霊が子孫を恨んで祟るということはあるのでしょうか?

 

〈不成仏霊〉に関しては、『守護霊を持て』(桐山靖雄著、平川出版社)が非常にわかりやすく解説されています。

今回も前回に引き続き、この本から引用しながら話を進めていきます。

 

〈不成仏霊〉になっている先祖がいたとして、その場合、子孫にはどのような影響があるのか。

これについてみてみましょう。

先祖の霊が、子孫をうらんでたたるということは、そうザラにはないけれども、ぜったいにないとはいえないのである。

それどころか、たたるのではないが、たたるとおなじような悪い影響を子孫にあたえる先祖の霊は、じつに多い。

先祖の霊のなかに、いままで述べてきたような幽体が存在する場合である。

姑(しゅうと)が嫁を心からにくんで死ぬ。

その逆に、嫁が姑に怨念をいだいて世を去る。

年老いた親が、子供たちの仕打ちを薄情だとうらんで、いつか思い知らせてやると、うらみを残して死ぬ。

兄弟が血の出るような争いをして、一方がうらみをいだいたまま、世を去る。

すべて、肉親の愛情などまったく消えて、というよりも、肉親なればこそ、かえって他人にたいするよりもすさまじい怨念となって結晶するわけで、これはかくじつに、家族、子孫にたたり的な悪影響をあたえる。

 

家庭内で、このような怨恨があって亡くなるということは、しばしばあることですね。

 

こうした場合、怨恨をいだいて亡くなった人は、〈不成仏霊〉となっているわけです。

そして、それが、子孫に確実に悪影響があるようです。

 


守護霊を持て―家運をよくする正しい先祖のまつり方

2、子孫の性格をもゆがめる

 

では、その悪影響とは、どのようなものでしょうか?

もう一つは、べつに家族にたいしての怨念はないが、他人にたいする怨念で憎悪のかたまりとなり、くやしい、くやしいと呪いつづけている不成仏霊の存在。

これは、子孫の家族の性格をゆがめ、頭脳をわるくし、さらに健康をそこねることになる。

ことに幼児のアーラヤ識に、残酷なくらいつよい影響をあたえるのである。

性格をゆがめ、その上、脳細胞(ニューロン)の正常な成長を阻害する。

(中略)

幼児のアーラヤ識に、つねにつよい刺激をあたえつづけている不成仏霊の怒りと憎しみの念が、柔軟な幼児の細胞と深層意識にどんな傷痕をきざみつづけるか、想像するだけでも身の毛がよだつ想いではないか。

 

このように、先祖が、怨念や憎悪のかたまりの〈不成仏霊〉となっていいたならば、子孫である子供たちに大きな負の影響を与えるのです。

 

このことは、次のように考えてみれば想像がつくでしょう。

 

たとえば、自分が暮らす家の中に、激しい憎しみを煮えたぎらせて苦悶の表情をしている〈人〉がいたとします。

その〈人〉が、24時間ずっと家にいてこちらをにらみ、場合によってはわしづかみにして、苦しみ続けているわけです。

この場合、家の住人はどうなることでしょう?

決して心が穏やかには暮らせませんね。

精神だけでなく身体的にも不調があるのは当然でしょう。

 

まして、生まれたての赤ちゃんの場合はなおさらです。

その成長をし続ける脳細胞に、大きな打撃をうけるのは当然でしょう。

 

 

住んでいる家(土地)に問題がある場合もありますが、そうではなくその家系に問題があるのです。

ですので、新築の家を建てて暮らし始めたとしても、状況は同じです。

 

〈不成仏霊〉は見えないけれども、そこにいるのです。

このように考えてみれば、いかにその負の影響が怖いかがわかるでしょう。

 

2、〈不成仏霊〉自身は、自分ではどうすることもできない存在

 

1、ただ苦しみ続けるだけの存在

 

さて、では、こうして苦しんでいる状態の〈不成仏霊〉自身は、その状態を脱することが出来ないのでしょうか?

 

不成仏霊は、自分の力で成仏するということはできないのである。

それはただ苦しむだけの存在ののである。

だから、なんとか自分の力で成仏しようなどということは思いもよらぬことなのだ。

不成仏霊がそういう状態になったのは、生前の不徳によるものである。

要するに心がけがわるいのであり、わるい因縁を積みかさねてきたということである。

そのわるい因縁を消滅させるためには、これまでの不徳を消すため、徳を積ま根ければいけない。

これを「滅罪生善」の行というのであるが、その「滅罪生善」の行、徳を積む行為も、生きていればこそできるのであって、死んでしまっては、手も足も出ず、どうにもしようがないわけである。

ただ苦しみながら、その境界から助け出されるのを待つばかり。

その苦しみたるや、それまでの苦しみの上に、成仏できない苦しみがさらにくわわり、まさに地獄の苦しみである。

と。

 

このように、〈不成仏霊〉は、苦しむだけの存在なのです。

自分ではどうすることもできないのです。

 

よくTVドラマなどで、死者に対して「迷わず成仏してください」と言って手を合わせる場面がありますね。

でも、死者にとっては、「そんなこと言われたって、自分ではどうすることも出来ないのだ!」ってことになるでしょう。

 

 

自分自身ではその苦しみをどうすることも出来ないのです。

だから苦しみ続けているのですね。

 

もちろん、不成仏の霊には、因縁の理とか、業(カルマ)からの脱出とか、滅罪生善の行とか、そういうものは、ほとんどわかっていない。

ただ七転八倒の苦しみのうちに、救いの手の差し伸べられるのを、必死の思いで待つばかりである。

死んだものが必死の思いとは妙な表現だが、不成仏霊は、自身、死んだことがわかっていないのだから、まさに必死の思いなのだ。

 

このように〈不成仏霊〉は、ただ無我夢中に、助けを求め続けている状態だ、というわけです。

 

2、助けを求める必死の思い

 

では、〈不成仏霊〉は、誰に助けを求めてくるのでしょうか?

 

桐山靖雄師は続けます。

その助けの手を求める必死の思いは、当然、現生界にいる人間に向けられる。

それも全く無縁のひとに向ける因縁がないので、子孫に向けられることになる。

(もっとも、稀には、子孫以外のひとにたよってくる場合もある。

そういう場合は、自分は知らなくても、不成仏霊となんらかの因縁があって、つながっているのである)

 

このように、〈不成仏霊〉はその苦しみのあまり、子孫に対して助けを求めるようになるようです。

 

 

3、こうして家庭に不運・不幸をもたらす

1、苦しみのあまり、子孫に仕打ちを始める

 

では、〈不成仏霊〉は、子孫にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

 

不成仏霊は、一心に、はやく助けほしいと呼びかけてくる。

それに家族が気づかずそういった不成仏霊の状態・・・苦しみ、もだえの状態がながくつづくと、それがそのまま、いつしか家の状態になってくる。

家に生気がなくなり、陰気になって勢いがおとろえ、よくない不詳のことばかり起きるようになってくる。

それでもさらに子孫が気づかずにほうっておくと、不成仏霊は苦しみのあまり(要するにハラをたてて、と思えばよい)たたっているのとおなじ仕打ちをはじめるのである。

ハラをたてているのではないが、つまり、子供がダダをこねてあばれまわっているような状態になる。

そうなると、年じゅう、えたいのしれない病気や、災難、トラブルにわずらわされるようになる。

家族どうし、血相を変えて、いがみ合いばかりするようになる。

 

このように〈不成仏霊〉は放っておくと、苦しみのあまり、子孫に悪影響を及ぼすのです。

 

それも、子孫を憎んでそうするというのではなく、「助けてほしい!」「何とかしろ!」と必死な状態でそうなってしまうのです。

 

では、どのような形で、その悪影響は出てくるのでしょうか?

子供の異常な反抗が起きる。

そこまでいかない場合にも、子どもは家をでたがるようになり、主人も家に腰がおちつかなくなる。

妻君はまさか家を出て歩きまわるわけにはいかないから、がまんして家にいるが、病気がちとなる。

(もっとも、妻君の突然の家出という例もいくつかある)

 

このようにして、〈不成仏霊〉は子孫に影響を与えるのです。

 

 

2、誰もが影響を受けている〈不成仏霊〉の負のエネルギー

 

こうして供養されずに苦しみ続けている〈不成仏霊〉は、子孫に影響を与えているのですね。

 

霊眼があったら、だれだっていっときたりともそんな家にはいられないのである。

おそろしい形相をした怨念のかたまりの幽体が、座敷じゅうころげまわって苦しんでいるのである。

霊眼のないのがさいわいであるが、しかし、霊眼がなくとも、そういう念のバイブレーションはひしひしと感じるから、いらいらしたり、すさんでくる。

肉体的にも不快を感じ、あるいは苦痛を感ずるから、おたがいに衝突したり、家を飛び出すようになるわけである。

そうして、家じたい、しだいに生気がなくなり、運気の根を枯らして、どんどん家運がかたむいてゆく。

 

このように、〈不成仏霊〉は、その存在自体が、負(マイナス)のエネルギーとなって、子孫に悪影響を与えているのです。

 

その負のエネルギーによって、子孫は、性格や人相も変わっていくのです。

さらに体調も悪くなり、場合によっては本当の病気になってしまうこともあるようです。

 

 

みなさんにも、身に覚えはないですか?

 

このように、〈不成仏霊〉があれば、放っておいてはいけないことがわかりますね。

 

4、では、どうするか?

1、占い・風水よりも大切なものとは?

 

何か問題が起きたとき、皆さんはどうしますか?

 

〈不成仏霊〉がその根本原因にある場合、それを放っておいて、占いとか風水に頼っていても、本当の問題の解決にはならないのはわかるでしょう。

 

また、新築の奇麗な建物を購入して、良い「家相」の家に住んでも、その家系に〈不成仏霊〉がいたならば、どうなるでしょうか?

いずれはその家族に不運が見舞われる恐れがあります。

 

風水・家相や、いろいろな占いを参考にして取り入れるのは良いことだと思います。

でも、それよりもまず、根本的な原因を解決しなければ、何にもならないのですね。

 

 

2、大切な「解脱供養」

 

では、〈不成仏霊〉の苦悶・苦しみをどうやってなくしていけばよいのでしょうか?

 

このことについて、桐山靖雄師は次のように述べています。

 

まず、解脱供養を修するアジャリ(密教の導師)が、諸法皆空のさとりを完全に体得してなければならない。

つぎに、その導師が高い霊力を持っていて、苦悶する不成仏霊にそのさとりをつたえるちからがなければならない。

そうして、その導師のさとりが、修法によって、不成仏霊にとどき、とどいた刹那、その導師のさとりが、そのまま不成仏霊のさとりになって、解脱するわけである。

導師自身がさとっていなければならないのはそのためで、さとりもひらけず、執着我執のつよい、人格低劣なものが導師となって修法すると、迷って苦しんでいる不成仏霊は、いよいよ混迷して苦しむわけである。

つまり、この修法は特殊な精神感応(テレパシー)なのである。

 

このように、大切なのは、徳の高い導師のさとりだということです。

 

霊格の低い僧侶や素人が、いくらお経をあげても、苦しみ悶える〈不成仏霊〉にはまったく通じないのです。

 

また、高級なお墓を建てて安心している人がいますね。

でも、お墓というのは、結局は単なる墓石にすぎないでしょう。

墓石が〈不成仏霊〉を成仏させるのではありませんから。

 

やはりしっかりとした、霊能力があるアジャリによる「解脱供養」によって、〈不成仏霊〉の苦しみ・苦悶を救わなければいけないのです。

こうすることによって子孫にとって、本当の幸福につながるのですね。

 

 

今回は、〈不成仏霊〉の子孫に与える負の影響と、その根本的な解決法についてお話してきました。

 

今後も、みなさまのお役に立てるよう、霊的な問題を取り上げていこうと思っています。

 

乞うご期待!

 

5、まとめ

 

  • 先祖が、怨念や憎悪のかたまりの〈不成仏霊〉となっていいたならば、子孫である子供たちに大きな負の影響を与える
  • 〈不成仏霊〉は、苦しむだけの存在で、自分ではどうすることもできない
  • 〈不成仏霊〉は子供の異常な反抗が起きる、夫婦関係がおかしくなるなどの影響を与える
  • 大切なのは、徳の高い導師の「解脱供養」によって、〈不成仏霊〉の苦しみ・苦悶を救うことである

 

【参考文献】    『守護霊を持て』(桐山靖雄著、平川出版社)

 

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