みなさんは、人から好かれるタイプですか？
それとも、嫌われるタイプですか？
「好かれてるタイプだ」っていう人と、「嫌われてるタイプだ」っていう人などいろいろでしょう。
人によっては、好かれるときもあれば、嫌われるときだってある、という人もいますね。
なかには、「わたしは人から嫌われている、どうしようもない人なんです」って考えて、深刻に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
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自分の本音は何なのか？
では、わたしたちは、人から好かれるべきなのでしょうか？
そもそも、「人から好かれなければいけない」っていう考えって、どうなんでしょう？
こういう考えで生きている人は、その前提として、
「人に嫌われることは良くないこと」
という考えがあるのでしょうね。
人に好かれようとばかり考えていると、どうしても人の気にいる言動をとるようになってきます。
人の気にいる言動をとるということは、自分の本音を殺すということにもなってしまいます。
人と関わるとき、相手があなたと心のふれあいを持ちたいと思っていても、あなたの方はそうではないことになります。
本当の人とのふれあいには、本音のぶつかり合いがあるものです。
だから、「人から好かれなければいけない」と考えている人は、人と本当のふれあいが出来ないために、かえって人から好かれなくなってくるのですね。
では、なぜ人の気に入られようとするのでしょうか？
それは、人に好かれないと自力では生きていけないと思い込んでいるからではないでしょうか。
でも、これは単なる思い込みです。
少しくらい人から嫌われても、人は自力で生きていけるのですからね。
子供と違って、大人というものは、人に嫌われたり、見捨てられたりしても、生きるには困らないものです。
苦境を乗り越えられるものなんですね。
それは不可能な考え方だ
また、「人に好かれなければいけない」っていう考えは、そもそも不可能なことを望んでいるということですね。
誰からも好かれる人間なんて、この世の中には一人もいませんよね。
生まれたての赤ん坊だって、もしかしたら、誰かの嫉妬の対象になっているやもしれないのですから。
現実にはありえないことを望むのは、愚かなことですよね。
確かに、人から好かれると心地が良いものです。
多くの人から好かれる人間になりたいと思うのは自然でしょう。
でも、だからといって、その気持ちが強くなって「人から好かれなければいけない」って、意気込むほどのことではないのです。
だから、「人に好かれるにこしたことはない」と考える程度がちょうどいいのですね。
いつでもどこでも誰にでも好かれようとする人、それを「八方美人」っていうのです。
八方美人は、表面的にはうまくいっているように見えます。
でも、本当のところ誰にも本当には好かれてはいないでしょう。
適当にあしらわれるだけなのです。
表面的な付き合いはできても、ふれあいは持てないのですね。
また、「人に好かれなければいけない」という考えの背後には、「人に嫌われるのは良くない」という考えがありますよね。
では、この考えは正しいのでしょうか。
ある人から嫌われたとしても、時には嫌う方に問題がある場合もあるものです。
だから、「人に嫌われるのは良くない」という考えには、欠点がありますね。
大切なのは、自分に新たなる価値を身につけること
もちろん、人から嫌われてもよいというのではありません。
でも自分を押し殺して、人に好かれようとしてもむなしくなるだけでしょう。
では、どうすればよいでしょうか。
それは、しっかりした自分を持つことです。
そのためには、何でもよいから、自分に〈付加価値〉を持たせることです。
付加価値、つまり、努力によって付け加えられた価値のことです。
何らかの点で付加価値を持つことが出来れば、人から必要とされる人間になりますね。
そうすると、「人に好かれなければいけない」なんて力まなくても、自然と人が自分に近づいてくるのですね。
「これは、あいつにしか頼めない」
「あいつ以上に能力のある人間はいない」
そう思われるものを持ったならば、自分に自信が出てきます。
どっしりとした落ち着きというか、静かなる迫力というか、そういったものが身についてくるのです。
大切なことは、人から好かれようとすることではなく、付加価値を身につけることですね。
もちろん、人に嫌がらせなどをして、嫌われるのはいけません。
それは単なる不徳な人間になるだけです。
付加価値なるものを身につけて、いい気になって、不徳を積む行為をしているのは最低の人間ですね。
その場合は本人が本当に、悪いのです。
