好きな生き方 退職・転職

その会社、すぐに辞めなさい!・・・自分をダメにする〈ブラックな会社〉

 

みなさんは、自分の仕事にどれだけ「やりがい」を持っていますか?

仕事を通して、生き生きとした充実した自分を持てていますか?

 

今回は、仕事について、現在、迷っている人に向けての、ヒントになる考え方を見てみたいと思います。

 

Contents 目次

1、電通の「過重労働」による、社員の自殺事件

大手広告代理店に勤める若き女性が、「過重労働」で亡くなったニュースは衝撃でした。

このニュースは、テレビでも放映されたため、みなさんの中にも記憶されている方も多いと思います。

 

それをまず、みてみましょう。

 

2015年12月25日、大手広告代理店「電通」に勤務していた、高橋まつりさん(24才)が投身自殺する、という事件がありました。

 

高橋さんのTwitterを見ると、

「眠りたい以外の感情を失いました」10月14日

「止まない雨はあるが、帰れない会社はある」10月16日

「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」11月5日

「毎朝起きたくなくない? 失踪したくない?」11月18日

「22時前に帰れるなんて…奇跡だ」12月16日

「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」12月16日

このような投稿がされています。

 

そして、12月25日に、とうとう社員寮の4階から身を投げたのです。

高橋さんは、1日に2時間、週10時間程度しか睡眠時間が取れなかったそうです。

また、上司からは、

「女子力がない」

「君の残業時間の二十時間は会社にとって無駄」

「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」

などといった暴言を浴びせられ、しだいにうつ病になっていったようです。

長時間労働と上司からのパワーハラスメントに苦しんだ末の自殺でした。

 


過労死ゼロの社会を―高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか

このように人は、何ヶ月にもわたって、長時間労働や休日出勤、パワーハラスメントにされされると、しだいに、本来の健全な判断力が失われてしまいます。

 

そもそも、こうした長時間労働に耐えていける人は、体力と精神力のある人です。

病弱な人では中途で倒れてしまって、仕事が続かないものです。

強力な体力と精神力を持っていることが、こうした状況においては、マイナスになってしまったのですね。

 

そして、長期間の過労によって本当は、仕事を休みたいし、辞めたいにも関わらず、実際に「休む」とか「辞める」といった行動を起こすことすらができなくなってくるのです。

 

2、会社を辞めるための、具体的な方法

では、今の仕事(会社)を辞める、と決意した場合、具体的にどうすれば良いでしょうか。

 

それは簡単です。

方法としては、

  1. 自分で伝える
  2. 退職代行サービスを利用する

 

まずは、職場に「辞めます」と言えば良いだけです。

いや、もっと簡単なのは、何も言わずに会社に行かなくても、それで良いのですが。

ただしこの場合、しばらくはしつこく会社から電話が鳴って、ますますストレスがたまります。

 

ですので、一言でも「辞める」と伝えておけば良いのです。

特に、正社員の場合、「辞めます」というだけで、原則として労働契約は終了します。

ですので、会社に「辞める」と言えばそれで済むことなのです。

退職することに対して、相手(会社側)の「許可」は必要ありません。

正社員でない場合は、もっと“気軽に”辞めてしまえばよい。

 

会社の「就業規則」に、いろいろと決まりが書かれてあっても気にする必要はありません。

その内容はどこまでも、その会社が決めたルールにしか過ぎないのです。

 

民法627条1項に、

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをする事ができる。

この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から二週間を経過することによって終了する」

とあります。

 

つまり、2週間前までに「辞めます」と言っておけば、辞めることができるのです。

さらにその2週間は有給休暇を使うか、欠勤扱いにして、実質的にその日から辞めることができるのです。

 

 

そこで、直接「辞める」と言えれば良いのですが、いろいろな事情でそれができない場合があります。

電話やLINEを使って会社に「辞める」と伝えても良いのです。

あるいは、郵送で退職の意向を伝えれば良いのです。

「内容証明郵便」を使えば、ベストです。

「内容証明郵便」とは、送付する文書の写しを郵便局に提出することで、いつ、誰が、誰に対して、どのような内容の書類を送ったのかを、郵便局が公的に証明する郵便です。

 

それも怖い、あるいは気がひける、という場合は、「退職代行サービス」を利用すれば良いでしょう。

直接、退職の意向を伝えるとなると、その理由を尋ねられたり、引き止められたりする場合があります。

場合によっては怒鳴られたり、脅しの言葉がくる場合もあります。

すでに精神的にかなりまいっていて、うつ状態になっていると、自分で「辞めたい」と伝える気力すら起きない場合だってあります。

そうした事に便利なのが、「退職代行」です。

(👉「退職代行サービス」については、リンクを貼っておきますのでご参照ください。)

 

また退職時に、給料に未払い交渉やパワーハラスメントなどの訴訟をもする場合は、弁護士しかできません。

その場合は、弁護士事務所に依頼すると良いでしょう。

自分で退職の意向を伝えるにせよ、「退職代行サービス」を利用するにせよ、仕事はすぐに辞めることができるのです。

 

あなたが、「辞めたい」と思っているのならば、その自分の気持ちに素直に向き合っていくことが大切です。

苦しみながら仕事を続けるのは、時間の無駄です。

苦しんでるだけでは、何も報われません。

 

 

特に、「うつ病」などの精神的な病に陥ってしまっている場合はなおさらです。

「給料は我慢の対価である」などと考えて辛抱しているようでは、あなたの“魂”は、ただ削られてしまうだけです。

そうではなく、「仕事を楽しんで、お金も稼ぐ」ことを目指しましょう。

あなたはすぐに行動するべきなのです。

 

3、ブラック企業の特徴は

ここでまず、「ブラック企業」の特徴をあげてみます。

 

A、パワハラやセクハラがある職場

日常的にパワハラやセクハラまがいのことが行われていて、そのことに社員が慣れてしまっている場合があります。

現在は、あなたに被害はなくても、時期が来ればあなたもパワハラやセクハラのターゲットになるのは時間の問題です。

慣れる前に、すぐに辞めるのがベストです。

 

B、日常的に暴言がある

会社の雰囲気で、暴言が当たり前のようになっている場合があります。

「当たり前」と思わずに、この環境に疑いを持ちましょう。

 

 

C、日常的に長時間労働・残業しても残業代が支払われない

そもそも、勉強不足で「労働基準法」を知らないという経営者や上司が支配している場合、いつの間に長時間労働や未払いの残業が当たり前になってしまっている場合があります。

悪質な場合は、「労働基準法」を知っていながら、労働者が文句を言わないのをいいことにそのまま放置している場合もあります。

また、「三六協定(さぶろくきょうてい)」というもので、長時間労働が「合法化」されている場合もあります。

 

D、休日が少ない・有給が取れない

労働基準法第39条で、労働者に年次有給休暇を習得する権利が定められています。

この場合も、Cと同じく従業員が文句を言わないのいいことに、改善しようとしない会社があります。

 

E、離職率が高い

劣悪な職場環境では、当然ながら辞める人が続出します。

さらに、引き継ぎも十分に行われずに辞める人も多いために、後に残る人がさらにしんどい思いをすることになります。

こうした職場に、上司から甘い言葉をかけられて、ずるずると残っていると、自分で気づかないうちにその職場の雰囲気が“当たり前”のように思ってしまうのです。

するとあなたが、後輩に対していじめやパワハラをしてしまう側になってしまう恐れがあります。

悪い環境によって、いつの間にか、あなたの“魂”が穢れてしまうのです。

怖いことは、この場合、あなたが人を傷つけてしまっていることに気づかないことです。

 

F、精神論がよく出てくる

「仲間との協調が大切」

「社員は家族である」

「感謝の気持ちを持とう」

といったような精神論が上司からでよく出てくる会社は、裏を返せば、社員に忍耐を要求している証拠です。

こうした風土の職場で働き続けることは、あなたの精神衛生上に非常に悪い影響が出ます。

先にあげました「電通」の『鬼十則』は、この精神論の最たるものでしょう。

 

G、辞めるといった人の「退職届」を受け取ろうとしない

従業員が辞めるという意思を示しても、なかなか取り合ってくれない会社です。

人手不足だとか、新しい人を募集をかけているので、もう少し待って欲しいとか、あれこれと理由をつけて、退職届を受け取るのを先延ばしにするのです。

こうした会社も要注意です。

この場合は、今すぐに「内容証明郵便」を使って、「退職届」を送り、明日から出勤はしないようにしましょう。

 

 

いわゆる「ブラック企業」の特徴をあげましたが、あなたの会社はどうでしょうか。

一つでも当てはまるものはないでしょうか?

当てはまるとしたら、そもそもそんな職場にいること自体、あなたはすでに「ツキ」が落ちているのです。

 

あなたは、今の職場で働いていて幸福でしょうか?

すでに自分を見失っていませんか?

今の仕事を続けることに、どれだけの意味を見出す事ができますか?

 

4、今、ここから変われます

まず、はじめの第一歩を踏み出しましょう。

 

もしあなたが、

「今の仕事は早く辞めたい」

と思っているならば、すぐに辞めることです。

 

なぜ、迷うのでしょうか?

上司に「辞めます」というのが怖いからでしょうか?

あるいは、自分が関わるであろう人たちに〈迷惑がかかる〉といった気持ちがあるからでしょうか?

それとも辞めると、経済的に困窮するからでしょうか?

 

 

でも、よく考えてみてください。

あなたは、辞めたいと思っている、これが“本当の”あなたの願望です。

だったら、躊躇しないで辞めることです。

 

それは苦しみ続ける価値がある仕事ですか?

 

その仕事(会社)に勤めていることによって、あなたはすでに〈生命力〉が削がれている状態です。

自分の視野を、もっと長い時間にまで広げてみましょう。

 

あなたが、そのまま本当に〈生命力〉が尽きてしまったならば、多くの人たちに〈迷惑〉をかけてしまうのです。

そうならないようにするためには、現在の仕事のスタイルを変更しなければなりません。

 

辛い!しんどいし苦しくて、耐え難い!

これまでの起こった現象は、あなたの心の奥底に眠っている“魂”が、もっと別の新しい世界が待っていることを告げている、ということなのです。

あなたの“魂”は、すでに新たな別のステージに向かって動き始めているのだとも考えられるのです。

そこには、あなたの素晴らしい才能を生かす世界が待っているかもしれません。

 

 

5、茹でガエルにならないために

 

さて、〈茹でガエルの実験〉というお話をご存知でしょうか?

これは有名な話ですが、次のようなものです。

 

熱湯が入ったボールの中にカエルを入れると、カエルは驚いて飛び出します。

ところが、水の中にカエルを入れて、徐々にボールごと水を温めていくと、最後にはカエルはそのまま茹で上がってしまい、死んでしまうというのです。

 

あなたは、知らず知らずのうちに〈茹でガエル〉になってはいませんか?

 

 

長時間の労働によって、睡眠時間もほとんど取れない状態が何日も続いてしまう。

また、上司や同僚からのハラスメントにあっているとします。

そのために、心身ともに疲れ切ってしまっています。

そして、思考が停止してしまい、仕事以外のことが考えられなくなってしまいます。

 

そうなると、本当は辞めたいのに、「仕事を辞める」という具体的な行動を起こす〈発想〉や〈気力〉すらなくなってしまいます。

いや、「辞める」どころか、「仕事を休む」ということすら出来ないほど、判断力が低下してしまうのです。

 

まさに心が、〈茹でガエル〉の状態になって、身動きができなくなってしまうのです。

もう一度お尋ねします。

 

あなたは、知らず知らずのうちに〈茹でガエル〉になってはいませんか?

 

-好きな生き方, 退職・転職

© 2024 100日で変われるBlog Powered by AFFINGER5