みなさん、こんにちは。
輪廻転生、つまり前世の存在を示すものとして、前世の〈夢を見ること〉が考えられます。
小さい子供の場合は、前世の夢を見ている場合が、予想以上にあるようです。
なぜなら、前世と現世との時間の間隔が短いからです。
子供によっては、前世と現世の区別がつかず、前世の続きを、今も生きていると思っている場合もあるようです。
今回は、そうしたことについて、考えていきましょう。
【参考記事】前世の親たちに、不思議なことが起こる!⬇︎
Contents 目次
1、「前世の夢」の3つのサイン
では、前世の夢を見ているとすれば、それは通常の夢とどう区別すればよいのでしょうか?
前世の夢には、特徴があるのでしょうか?
ここでは次の3つの特徴をあげてみます。
です。
1、生々しい映像と現実性
前世の夢の映像は、際立ってリアルでシャープであると言います。
「真に迫った生々しい映像であり、それを見た人間の心に強烈な印象として刻み込まれ、何日も、何週間も、ときには、何年、何十年もの間、鮮明な記憶として残り続ける傾向にある」
通常の夢と比べて、明らかに違いがあるようです。
通常の夢の特徴としては、次のことがあげられます。
それに比べ、
「前世の夢を構成する物語は、常に理路整然とした現実的なシナリオに従って展開する」
これが前世の夢であることの第一のサインです。
2、繰り返し現れる
前世の夢の特徴として、その内容がくりかえして何度も現れることがあげられます。
もちろん、すべての前世の夢が繰り返されるというわけではありません。
そういう傾向があるということです。
キャロル・ボーマンは『子どもはみな前世を語る』で、次のように述べています。
物語の同じ場所でスタートし、同じ場所で終わる傾向にある。 (中略) 重大な局面のところで未解決のまま、突然終わってしまうことがとても多い。 その重大局面は、差し迫った死の危険かもしれないし、それが何であるか漏らされないまま、直前に終わってしまうこともある。 ときには、繰り返される度に物語が少しずつ進展する夢もある。 ずっと同じ内容の繰り返しだったのに、突然物語が大幅に進展する、というケースも存在する。
ずっと同じ内容が繰り返されるのはわかります。
では、突然に物語が進展するというのは、どういうことでしょうか?
これは、こうした悪夢を見続けるということは、どういう意味があるのかを考えてみる必要があります。
それは、ただ単に前世の記憶を夢で再現しているだけではない、ということです。
前世での体験はだいたいは、衝撃的な死の間際の体験であったり、不愉快な出来事であったりします。
そうした出来事は本人にとっては、納得できないものです。
「なぜ、私はその時そのような死にかたをしなければならなかったのか⁉︎」
そうした夢を繰り返し見ることによって、自我がその意味を見出そうとしているのです。
つまり、自分の中の未解決な問題・課題を解決しようとしていると考えられます。
ですので、自我の成長とともに、夢の内容が進展するのです。
夢の中で、「未解決な問題」を整理し、心の中で納得できるような形に統合することによって、心の傷が癒されるようです。
3、別の人物になっている
前世の夢は、前の別の人間であった時の人生の出来事を見て、再現しています。
そのため、こうした夢を見ている人は、別の時代の、別の場所にいる、別の人物として生きている自分になっているのです。
ですので、本人はまだ2、3歳の子供であっても、夢の中ではすでに少年であったり大人であったりします。
前に私が書いた記事で、前世で使っていた言語を夢の中で話していた子供のお話をしました。
これは「異種言語発話」といいます。
その事例では、たまたまその子が、見知らぬ言葉で寝言を言っていたために、親が知ることになったのです。
ここでもう一度、『子どもはみな前世を語る』よりその事例を見てみましょう。
夫と私は、ある晩、6歳の娘の部屋から聞こえてきた奇妙な響きの声に起こされました。 私たちはすぐにベッドから起き上がり、彼女の部屋に向かいました。 しかし彼女は何事もなかったかのように、静かに眠っていました。 私たちは狐につままれたような気分で、その部屋を後にしました。 ・・・とその瞬間、彼女が眠ったままの状態で、話し始めたんです。 これだわ!私は息を飲みました。 彼女が話していたのはフランス語で、その声がまた別人のようなのです。 すごく早口でもありました。 娘は6歳で、国外に出たことは一度もありません。 フランス語を話す人とも一度も会ったことがありません。 娘は、その後、数や続けてフランス語の寝言を繰り返しました。 夫も私も、フランス語は大学の時にほんの少しかじっただけで、彼女が何を言っているのか皆目わかりませんでした。
娘が突然に寝言でフランス語をはなし始めたのです。
驚いた夫婦は、その話されたフランス語の意味を知ろうとします。
そこで私たちは、彼女のその寝言をテープに録音して、近所の高校のフランス語教師に聞いてもらいに行ったんです。 その教師はテープを聞いて、言いました。 「この子(私たちの娘)は母親を探しているようです。 ・・・彼女の村がドイツ人たちの攻撃を受けたとき以来、母親と離れ離れになってしまったと行っています。 ・・・道に迷っているようです。 ・・・ずいぶん取り乱していて、すごく悲しそうですね」 これは私の想像ですけど、娘はおそらく、前にフランスのどこかの村で暮らしていて、第一次大戦か第二次大戦のどちらかで死んだんでしょうね。
この事例ように、完全な「異種言語発話」は少ないようです。
しかし、不完全ながら、特定の単語だけを発するなど、不完全に前世の言語を使っている事例はかなり報告されているようです。
2、前世の「未解決な問題」をどうする
前世において、厳しい人生を送った場合、あるいは、不本意な死を経験した場合、それを自分の中で納得がいかない状態として心の奥底に残ります。
それは本人とって、「未解決な問題」、「未完結の仕事」として深層意識に残ります。
その「未解決な問題」「未完結の仕事」を持ち越して生まれてきた場合にも、前世の夢を見ることが多いようです。
1、「未解決な問題」を理解する
さて、先に紹介しました娘は、前世においてフランス語を話していたわけです。
そして、母親との衝撃的な別れのすぐあとで亡くなっているのです。
それは彼女にとっては、納得できない死であり、不完全な死でした。
キャロル・ボーマンは次のようにいいます。
「その結果彼女は、見捨てられた悲しみと恐怖感という未完結の感情を抱えたまま、現世に移動して来ざるを得なかったのではないだろうか」
では、前世から「未解決な問題」あるいは、「未完結の仕事」を持ち越してきた場合、なぜ夢になって現れてくるのでしょう。
そこには、
それを心の中で整理し、十分に納得できるように統合するために夢に現れる
という意味があるようです。
2、子供が前世の夢を見た場合、親はどうする?
では、子どもが、そうした前世の「悪夢」をみたときにはどうすれば良いでしょうか?
それは、親たちが
「悪夢を、前世から持ち越してきた心の傷を癒すための好機として捉えること」
です。
何よりも、その内容を否定せずに物語を無条件に受け入れることです。
本人にとっては「現実」を見ているわけです。
ですので、それを受け入れることが大切になります。
さらにその時の感情を自由に表現させるようにしましょう。
そして、最も大切なことは、現在が、過去とは違うことを明確に説明することです。
本人とっては、前世と現世の区別ができていない場合があります。
ですので、
「それが起こったのは、遠い昔のことで、私たちのすべてが、いまは元気で、安全なのよ」
と言ってあげることです。
こうした態度をとることによって、その子どもは悪夢から解放され、元気な自分の人生を生きていく道がひらけていくでしょう。
3、まとめ
- 「前世の夢」の特徴は、「生々しい映像と現実性」「繰り返し現れる」「別の人物になっている」である
- 「前世の夢」を見るのは、背後に未解決な問題が隠されている
- その場合、親がその悪夢を、心の傷を癒す好機だという態度が大切になってくる
【参考記事】輪廻転生(生まれ変わり)については ⬇︎
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