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その「お説教」、ちょっと待て!・・・説教の効果は、どれほどなの?

 

突然ですが、みなさんは「誰かにお説教をした」ことはありませんか?

ちなみに、わたしは出来るだけ人には「説教」はしないように決めました。

 

それはなぜか?

 

今日は、「説教」がどれほど効果があるのか、その意味を考えてみました。



Contents 目次

1、その長い説教、やめてほしい

 

説教というものは、どれほど効果があるのかわかりませんね。

上司が部下にする説教・・・

先輩が後輩にする説教・・・

 

だいたいにおいて、その語られる内容というものは、「ありがたいこと」「有益な事」なのでしょう。

 

でも、内容はともかく、効果のほどはと言えば、いまいちというのが実情じゃないですか。

特に、説教が長ければ長いほどに、効果は逆になくなってくるように思えます。

 

説教を聞かされる側としては、「いつ終わるんだろう」ということが次第に気になってきて、内容が頭に入らなくなってきますね。

 

 

上司が部下にやる一番下手な説教のやり方は、〈時間外〉に説教をすることです。

仕事時間じゃないのに、上司の「もっともな」内容のお説教を聞かされると、精神的にも疲れますね。

 

それが、帰り際に呼び止められての場合などはなおさらです。

説教の時間が長ければ長いほど、その内容よりも、「時間を返してくれ!」という気持ちが強くなってくるものです。

 

だいたい説教する側の人は、その人自身がそれまでに、さんざんに説教をされてきた経験を持っているものです。

 

だから説教は長引くほど効果が無くなっていくことを知っていそうなものです。

それにもかかわらず、その人が人に説教をするときは、えてして長くやってしまうのです。

 

2、「説教」をしてしまう理由

 

これはいったい、なぜなのでしょうか?

 

まず考えられる第一に理由として、それが「良い話」だということがあげられます。

説教で話される内容は、なんといっても「良い話」なので、話している本人が自己陶酔してしまうので長くなるということでしょう。

 

普段の自分の行為は棚に上げて、「良い事」を人に話していると、いかにも自分が素晴らしい人間であるかのような錯覚が起こってくるからではないでしょうか。

 

だから、なかなかやめられないのです。

 

そうであっても、説教をしていながら、なんとなく自分の言っていることが相手の心に届いていない、って感じてきたりるする。

効果を上げていないのではないか、ということがうすうす感じられてきたりします。

だから、よけいに同じことを繰り返したり、ダメ出しをしたくなったりするようになってくる。

 

こうして話が長くなってしまうのです。

 

 

3、効果のある「説教」の仕方

 

こうしたことを考えますと、「説教」で効果が出るような話をする場合には、工夫がいることがわかりますね。

 

たとえば次のようなことが考えられます。

  • 話を要点よくまとめて短くする
  • 自分が絶対に言いたいことに焦点を絞る
  • 同じことを繰り返さない

などです。

 

こうしたちょっとした工夫を考えてから、話をすると相手の受け止め方もかなり違ってくるでしょう。

 

 

説教される側としては、「また始まるぞ。どうせ長くなるぞ」と思っている。

そこへ、要点だけでパッと終わってしまうので、良い印象を持つのです。

すぐに終わってしまうことから、自分は信頼されているのだと感じられることも多い。

 

こうしたことから、「説教」と言いうものは、できるだけ短いほうが良いことがわかってきますね。

 

4、「説教」は、精神衛生に効く

 

では、人が他人に説教をするとき、長くやってしまう第二の理由として、する側の気分の要素があげられると思うのです。

 

つまり、「説教をする」ということは、する人の精神衛生上、大いに役立つことがあるからです。

 

上司や先輩というものは、部下や後輩に対して、何かと気を使っているものです。

威張っているように見える上司であっても、それなりにいろいろと苦労している。

そうしたことが欲求不満として蓄積すると、そのはけ口として、説教をすることになるのです。

 

もちろん本人は、はけ口として説教をやっているつもりはない。

そのつもりはなくても、自身の精神衛生上、説教がなかなか効果があるものだということは、感じられるものです。

 

 

さて、自分が部下であったり、後輩の立場の場合はどうでしょうか。

上にあげた「説教」の本質を分かっていると、かなり受け止め方も違ってくるでしょう。

そうすると、説教をいやいや聞くのではなく、説教している人の精神衛生のためにご協力しているのだと思っていると、もう少し暖かい気持ちで聞けるのではないでしょうか。

 

5、「それ、前に言ったよね」

 

上司が部下によく使う言葉で、「前にもそれ言ったよね」というのがありますよね。

 

みなさんも、身に覚えはあるのではないでしょうか(言う側、言われる側、どちらの場合も)。

これなどは、欲求不満がたまっていることを、端的に示す言葉ですね。

 

「前に言ったよね」なんて、言われた側としてはますますストレスが溜まって、やる気がなくなってくるものです。

言う側も聞かされる側も、ストレスがますます強くなって、マイナスの効果しかない言葉です。

 

これなどは、上司や先輩としては、一番に気をつけなければいけない、悪い例です。

 

 

6、心が健康な人は、人に「説教」する気になれない

 

そもそも、

精神衛生がうまく保たれているときには、他人にたいして、「お説教」などする気は起きないもの

なのです。

 

もし人に対して、説教をしたくなった場合、その背後にどのような欲求不満が存在しているかを考えてみてはどうでしょうか。

 

 

人に説教して迷惑がられるよりも、自分の欲求不満を解決するために、どのように取り組むべきかを考えてみることの方が得策ですね。

自分の内面を見つめていくならば、他者にたいして「説教」をすることなど、いつしか忘れてしまうでしょう。

 

人に対して「お説教」したくなったら、その前に自分を見つめてみる

 

これで、新しい自己発見があるやもしれませんよ。

 

 

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