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〈挨拶〉が出来ない人・・・それって、もしかしたら「こころの病気」かも?

 

みなさん、こんにちは。

 

みなさんの周囲には、挨拶をちゃんと出来ない人はいませんか。

そうした人といると、不愉快な思いをしたり、ストレスが溜まったりするものですね。

 

でも、腹をたてても、逆にこちらが損をするだけです。

なぜ、挨拶をしない人がいるのでしょうか?

 

実は、〈挨拶〉ができないのには、その人なりに理由(わけ)があるのですね。

 

今日は、その挨拶ができない人について、考えてみたいと思います。

 



Contents 目次

1、なぜ挨拶ができない人がいるのか?

 

挨拶は、人間としての基本的なマナーですよね。

挨拶ができなければ、人と、正常な人間関係を築くことができません。

そうした人は、周囲の人から嫌われますし、信頼もされません。

 

だから、さらに人間関係が希薄になっていって、挨拶をしなくなったりします。

こうした悪循環にもなったりしますね。

 

では、なぜ挨拶がきちんとできない人がいるのでしょうか?

挨拶ができない人にはいろいろなタイプがあるようです。

 

それは、次のようになります。

  • 子供の頃から、挨拶を教わっていなかった
  • 自分から挨拶をすると、人から軽くみられる、などといった劣等感を持っている
  • こころの病気にかかっていて、人との距離の取り方がわからないために挨拶ができない
  • 人格障害、パーソナリティー障害である

 

それ以外にも、次のような場合が考えられるでしょう。

  • 知能指数が低い
  • 精神病(統合失調症、非定型精神病など)

これらが考えられます。

ですが、これらは職場などではあまり関わることがないかもしれませんね。

 

 

今日は、このなかで、3番目の「こころの病気」にかかった人の場合を考えてみましょう。

 

2、こころを病んでいて、挨拶どころではない

1、こころが健康な人は、挨拶ができる

 

挨拶がごく普通にできる人は、こころが健康な証拠と言えるかもしれません。

 

人と会ったときに、

「おはようございます」

「こんにちは」

「おつかれさまです」

などと、笑顔で挨拶をする。

 

これは、周囲の人と良好な人間関係を築くための基礎といえますね。

 

 

ところが、何らかのこころの病(やまい)をかかえている場合、それどころではない状況にある人がいます。

挨拶ができるかどうかとかいう以前に、人との距離の取り方が難しくて、挨拶どころではないのです。

 

それを次に見てみ見ましょう。

 

2、いつも無表情なA子

 

A子は、精神科病院に勤務している看護師です。

 

高校生だった時から、友達と楽しく喋ったり遊んだりすることが出来なくなっていき、しだいにクラスでも孤立するようになっていった。

勉強もなかなか手につかず、看護学科がある大学を希望していたが不合格。

一年浪人をして、看護専門学校に入学する。

専門学校でも、1人の友人以外には、クラスの人となじむことができず、おとなしく過ごしたという。

三年生になって、病院での実習が始まると、患者を一人受け持ってかかわるのか苦痛で仕方がなかった。

受け持った患者と、どのような話をして時間を持たせるかばかり考えていたという。

 

ある日、受け持ちの脳梗塞で入院していた男性患者から、「能面のような無表情な顔やね。もっと笑顔がなければいかんよ」と怒られた。

このことで、実習担当の教員から、他の生徒の前でひどく叱責を受けたという。

「能面のような顔」という言葉が、A子のこころに、ひどく突き刺さり、それ以来、鏡を見て必死で笑顔の練習をした。

しかし、どんなに練習をしても、自然な笑顔を作ることが出来なかった。

結局、成績もふるわなかったが、何とか卒業は出来て、国家試験にも合格はできた。

 

就職は、総合病院を勧められていたが、自分には無理だと思って、精神科の病院に就職が決まっていた。

就職した精神科病院では、他の看護師とも打ち解けることが出来なかった。

同僚たちはあたたかくA子を見守っていたが、昼食時は、食事を一人で離れて食べていたという。

患者とのかかわり方も分からず、ただ苦しいだけだったという。

 

ある日、一人の男性患者から、「おまえは、こっちに来るな」と言われて、顔をたたかれるということがあったという。

三年目に入った時、女性患者から、「何を考えてるのかわからん」と言われたことから、衝動的に患者を突き倒して、病棟を走って出ていくという事件があった。

この事件があったため、退職することなったという。

 

 

3、能面のような顔

 

A子は、高校生のころから社会不安障害(対人恐怖症)を自覚しはじめて、友人を作ることが出来なかったといいます。

看護学校では、話し相手となる人が、一人いたのが幸いでした。

しかし、卒業後、精神科病院に就職してからは、まったく同僚とは打ち解けることが出来ず苦しんでいたのです。

 

自己表現が出来ず、いつも無表情な顔だったのです。

その背後には、対人恐怖や対人不安がありました。

 

A子のように、対人恐怖をともなうこころの病気の場合、人とのコミュニケーションもうまくできないのです。

だから、患者から「能面のような顔」とか「何を考えてるのかわからん」と言われたのですね。

 

人とのコミュニケーションがうまくできないため、挨拶でさえも間が悪くなってしまいます。

 

 

この例のように、こころの病気を抱えている場合、本人が最も苦しんでいるのですね。

ただ、自己表現がうまくできないため、周囲からは彼女の苦悩を理解することが出来ないのです。

 

3、だから挨拶がうまくできない

1、こころの病で悩んでいる人は意外と多い

 

このA子のように、こころの病気で苦しんでいる人の場合、挨拶もうまくできないことがしばしばあるのです。

しかも、自己表現がうまくできないから、「何を考えているかわからない」と見られたりします。

 

挨拶は、社会人のマナーだということはちゃんとわかっている。

でも、対人不安で、人間関係がうまくいかないために、それが出来ない。

だから、きちんとした挨拶ですら、出来ないことになってしまうのですね。

 

A子の場合とは症状は違っても、こころの病気で悩んでいる人は、意外と多いものです。

 

2、「間」が怖い人

 

挨拶というのは、タイミングが大切です。

 

タイミングとは、言い換えれば「間(ま)」です。

人間関係というのは、「間」で成り立っていますね。

  • 人とのコミュニケーションの「間」
  • 挨拶の「間」
  • 物理的距離の「間」

などです。

 

こうした「間」を、どうしたらよいかわからずに悩み苦しんでいる人が、たくさんいるのですね。

 

 

A子のような「こころの病気」には、専門的な治療が必要な場合も多いようです。

 

また、以前のBlog記事にも書きましたように、その背景には、霊的な障害という場合も考えられますね。

 

4、おわりに

 

身近に挨拶が出来ない人がいる場合、不愉快な思いをさせられることがよくありますね。

 

でも、もしもその人が、このA子のようになんらかのこころの病気を抱えて悩んでいるとしたらどうでしょう。

 

そうしたことを視野において、その人を見てみるとどうでしょうか。

そうすると、いたずらに不愉快な思いにならずにすむかもしれません。

その人と、これから、どうかかわっていけばよいかも、自分なりにわかってくるかもしれませんね。

 

人が挨拶しないからと言って、こちらが腹をたてたりするのは、損をするだけですよね。

 

もちろん、挨拶ができない人には、いろんなタイプがあります。

社会人としての常識が足りないだけかもしれません。

単純に傲慢なだけかもしれません。

そんな人はいずれ社会から、しっぺ返しを受けるでしょう。

 

 

でも、なかには「こころの病気」によって、本人が一番に苦しんでいる場合だってあるのですね。

 

そうした人と出会った場合の対処法として、または、考え方として役に立つのではないでしょうか。

 

 

今日は、〈挨拶〉が出来ない人を「こころの病気」という視点で考えてみました。

 

この記事が、少しでもみなさまの、お役に立てれば嬉しいです。

 

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