みなさん、こんにちは。
霊とはどんな存在なのでしょうか?
お墓に霊はいるのでしょうか?
今回は、「お墓」と、霊についてのお話です。
Contents 目次
1、「お墓」が成仏(じょうぶつ)させるのではない
1、墓石という物質が死者を成仏させるのではない
お墓とは、故人を埋葬する場所です。
でも、単に遺骨・亡骸を収める場所ではありません。
間違ってはいけないのは、霊魂(死者)は、墓地にいるのではないということです。
霊魂(死者)は、冥界(冥土)や霊界にいるのです。
では、墓地はなんのためにあるのでしょうか。
それは、遺骨の安息所です。
霊魂(おみたま)のもっとも因縁の深いものとは、いうまでもなくその人の生きていた時の肉体の分身である〈遺骨〉です。
そのお骨を安置して、おまつりし、霊の生前をしのび、ときには招霊の法をもって冥界から来ていただき、ご供養する場所です。
しかしそもそも、
墓地や墓石が死者を成仏させるのではない
のです。
どんなに吉相のお墓であっても、それはたんはる高級な「石」の塊にすぎません。
あるいは、死者が生前に好きだった形(たとえば芸術的な造形の墓石など)であったとしても、墓石が死者を成仏させるわけではないのです。
2、供養法(成仏法)が必要
では、何が必要なのでしょうか?
大切なのは、
死者の魂を冥界(冥土)に送り届ける“供養法(成仏法)”の力
が必要なのです。
ですので、先祖の霊魂がきちんと安らげる構造のお墓であれば贅沢なものでなくても良いのです。
お墓にご遺骨を安置して、正しい“供養法(成仏法)”を修することによって、霊魂(死者)に届き、安らぎを得るわけです。
このことについて、桐山靖雄師は、『守護霊を持て』で、次のように述べています。
まず、解脱供養法を修する阿闍梨(あじゃり)が、諸法皆空のさとりを完全に体得していなければならない。
つぎに、その導師が高い霊能力を持っていて、苦悶する不成仏霊にそのさとりをつたえる力がなければならない。
そうして、その導師のさとりが、そのまま不成仏霊のさとりになって、解脱するわけである。
お墓参りをないがしろにするのはよくないのは、もちろんです。
ですが、お墓を建ててそれだけで安心してしまってもダメだということなのです。
2、お墓と、わたしの「心霊体験」、心霊写真を撮った話。
1、現在でもある「土葬」
日本で一般の人が現在のようなお墓を建てるようになったのは、戦後になってからです。
それは、死者の埋葬の方法が、「土葬」から「火葬」に変化していったからです。
現在の日本では、およそ99.9%が火葬されているそうです。
ということは、現在でも「土葬」がわずかですが、行われているということです。
禁止されてはいないからです。
山間部などではまだ、土葬の習俗が生きているそうです。
お墓というと、少し暗くて悲しみを連想させる場所というイメージを持っている方もいるかもしれません。
または、「怖い」というイメージを持っている人もいるのではないですか。
2、お墓での心霊体験?
夏のTVでの怪談話にも、お墓での「心霊体験」がよくでてきたりします。
ちなみに、私は、お墓でのちょっとした心霊体験?をしています。
それは、小学生の時に、友人とその家族につれられて、淡路島のお墓にお参りに連れて行ってもらったことがありました。
その友人の家のお墓ですが、遊びもかねて私ともう一人の友人も連れて行ってもらいました。
そして、楽しくお墓参りをして、食事もして、最後に皆で記念撮影をしたのです。
そして、あとで、渡されたその写真に、何もあるはずもない位置に不思議なものが写っていたのです。
半透明なお地蔵さんみたいなものが、皆が立っているすぐ前に写っていました。
それはいわゆる「心霊写真」だったのです。
その当時、テレビ番組で「心霊写真特集」を毎週やっていました。
そこでそのテレビ局に写真を送って観てもらったのです。
しばらくすると、そのTV番組に出演している霊能者の観たところ「心霊写真」だとの返信があったのです。
これが、わたしのお墓での最初のプチ「心霊体験」でした。
3、墓地にいる、さまざまな種類の「霊」たち
では、さきに私は、「霊魂は墓地にいるのではない」といいました。
じつは、墓地に集まってくる霊は、次のような霊なのです。
- 浮浪霊
- 無頼漢霊(ぶらいかんれい)
- 動物霊
このように、墓地にいる霊は、ごく低級な霊ばかりなのです。
では、それぞれはどんな霊なのでしょうか?
1、浮浪霊
これは、子孫がまったく供養してくれず、子孫にみはなされた霊です。
生前の悪業のために、福徳が足りず、霊界・冥界に行くことが出来ないでいる霊で、家にさえもいられないで、さまよい出てきた霊です。
2、無頼漢霊
無頼漢霊(ぶらいかんれい)とは、浮浪霊のなかで、凶悪化した霊です。
生前に、強悪な性格を持っていた浮浪霊が、その習気(じっけ)によってそうなるのです。
時には全くの無縁の人に祟ったりして、非常な迷惑をかけることになります。
3、動物霊
これは、無頼漢霊が長年月たつと、その持つ動物的本能が劫羅を経て、多少の通力(つうりき)を持つようになります。
ただしそれは、非常に低級な金銭欲や権勢欲などにかかわる通力です。
通力がつくからと言ってそのような霊をお祀りすると、非常に品性がいやしい、欲深い人間になってしまいます。
そして結局は、気がふれるか、得体のしれない難病にかかって終わることになります。
なにがしかの“霊場”に行って、生半可な“修行”を勝手に行ったりすると、こうした低級な霊が寄ってくることがあります。
そして、ちょっとした「通力」がついてしまうと、非常に厄介なことになるのです。
このような動物霊は、「神」や「仏」を装って現れることもありますから、注意しなければいけません。
以上、お墓と、霊についてのお話でした。
皆さんも、くれぐれもお気を付けくださいね。
ここではおもに、『守護霊を持て』(平川出版社・桐山靖雄著)を参考にしています。
4、まとめ
- 霊魂(死者)は、墓地にいるのではなく、冥界(冥土)や霊界にいる
- 墓地や墓石が死者を成仏させるのではない
- 大切なのは死者の魂を冥界(冥土)に送り届ける“供養法(成仏法)”の力である
- 現在でも「土葬」がわずかですが、行われている
- 墓地に集まってくるのは、浮浪霊、無頼漢霊、動物霊である
- 動物霊をお祀りすると、非常に品性がいやしい、欲深い人間になってしまう
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