みなさん、こんにちは。
もしもみなさんの子どもや、親戚の子どもなどが、突然に〈前世〉の話のようなことを話し出したらどうしますか?
今回は、そのお話です。
Contents 目次
1、子どもは前世と距離的に近い
1、子どもが話す前世の話は、「リアリティー」に富む
子どもは空想の生き物と言われています。
心の中で空想のイメージを膨らませて、心が豊かな大人に成長していくのです。
でも時には、単なる空想とは言えないような、リアリティーに富む内容の話をする場合があるのだ。
そうした場合は、注意が必要です。
なぜなら、それは空想ではなくて、「本当にあった」話かもしれないからです。
つまりその子供が過去において経験してきた〈前世〉の話かもしれないのです。
2、時間と記憶との関係
実は、子どもは前世のことをよく覚えているのです。
なぜなら、前世と現世(今生きている人生)との時間的間隔が短いからです。
私たちは、日常生活をおくるにおいて、時間が経てば、自然とその記憶は薄れていきますよね。
もちろん衝撃的な事件や出来事ならば、強く心の底にいつまでも記憶として刻まれるでしょう。
それであっても、何十年も経つとその記憶は、重要なポイントは除くと、全体的にはかなり記憶が薄れてくるものです。
前世というものがあるとするならば、その前世と現世との時間の感覚が短ければ短いほどその記憶が残っていることがわかるでしょう。
前世で死んでから、何年経ってから再び生まれ変わるかにもよりますが、
現世においては、小さい子供の方が当然に前世の記憶が残っているものです。
2、〈前世〉の話、その4つの特徴
そうはいっても、子どもは空想の生き物です。
話が空想混じりなのは仕方がないでしょう。
ここでは、その子供の話が〈前世〉の話なのか、それとも単なる空想なのかを区別するため、その特徴をみていきたいと思います。
それはおよそ次の4つあります。
- 突然、口調が変化する
- 内容に一貫性がある
- 経験を超えた知識
- 物語と関連した行動や特徴がある
この特徴を捉えれば、子どもの話が、空想話なのか、前世の話なのかが区別することができるでしょう。
(ここではおもに、『子どもはみな、前世を語る』(キャロル・ボーマン著)を参考にしていきます。)
1、突然、口調が変化する
子どもの口調が変わった時は、要注意です。
1、淡々と話すのが特徴
子どもが前世の話をし始めている時は、極めて淡々とした口調の発言をするといいます。
突然に、
「ここ、僕が死んだところとそっくりだ
とか、あるいは、
「別のママも、それを作ってくれたよ」
など言い出したりするのです。
子どもが突然に口調が変わって淡々と敷いた物言いになったら、親としてはびっくりして注意するでしょう。
ここで一例をみてみましょう。
エド・ダブリンには3歳の息子がいた。
彼は、テレビに映ったアブラハム・リンカーンの画像を見た瞬間、南北戦争のことを話し始めた。
その時の息子の不思議な口調変化を、エドが次のように説明しています。
そのとき私は、まるで大人と話しているような気分でした。
彼の話し方は、自身の体験を語る大人の男のそれでした。
声が太くなっていたわけではありません。
でも、口調が大人のものなんです。
彼は私に、兵士だったときのことを淡々と語りました。
自分が見たままのことを、事実を、ありのままに語っている、とう感じででした
そのときの彼らの「雰囲気」は、緊張気味だったり、深刻そうだったり、幸せそうだったり、興奮していたり、悲しそうだったりと様々だといいます。
2、〈前世〉の話をするときと、空想話をするときとの違い
そして、通常の空想を話する時とは決定的な違いがあるといいます。
それは、空想の話の場合は、親たちにそれを聞いてもらってなんらかの反応を期待しています。
彼らは親たちが自分の話を聞いて、驚いたり、笑ったり、質問をしてくることを期待するものです。
それに比べて、〈前世〉の記憶の話をしているときは、親たちには全く期待をしていないようです。
親たちを驚かせようとか喜ばせようとかという気持ちはないようです。
3、言語能力が突然に向上している!
さらに、口調の変化とともに、言語能力が突然に向上していることが多い。
それまで話していた時に比べると、ずっと大人びた構文を用いて、より自信に満ちて、より流暢に語り始める。
または、年齢に不相応な難しい単語を初めて用いたりする、というケースも頻繁にある。
さらには、ようやく片言の言葉を話せるようになったばかりの赤ちゃんが、前世のことを必死で語ろうとしてくるケースもあるようでです。
そして、言語能力が向上しているだけではなく、彼らの表情にも、様々な変化が現れていて、親たちにはいつもとは異なって見えるといいます。
この表情の変化は明らかなものだそうです。
ですので、子供が、前世の記憶から離れて、現実に戻ってきたときは、それが瞬間的にわかるといいます。
子供の表情が、元の幼い子供のそれに戻るからです。
そして、何事もなかったかのように年相応の活動を再開する。
ちなみに、この第一の特徴に含まれるもので、親たちに現れる変化として「鳥肌現象」があります。
【参考記事】鳥肌現象については、前回の記事をご参照ください。⬇︎
2、内容に一貫性がある
1、空想はうつろいやすく、消えやすい
前世の記憶は、その子が実際に体験したことです。
それが心に映し出されて語り始めるのです。
ですから、その内容が話すたびに変化することはありません。
そこが空想とは違うところです。
空想は、イマジネーションか湧き上がるものです。
だから、話すたびにその内容は変化していきます。
前回の話とは明らかに矛盾する内容であってもお構いなしに作り出されます。
空想は極めてうつろいやすく、あっという間に変化したり、忘れられたりするのです。
〈前世〉の記憶は、何週間、何ヶ月、何年にもわたって、繰り返し話されるのが特徴です。
2、進化(深化)する〈前世〉話
このように、前世の記憶の話には、一貫性があり、内容に変化がない理由は簡単にわかるでしょう。
でも、まったく変化がないというのではありません。
彼らの話は、言語能力の向上とともに、表現がより詳しくなることがあるのです。
さらに何かのきかけで、新しい事実やエピソードが思い出されて付け加えられることがあります。
そのようにして、前世物語の内容は、時間とともに、より中身の濃いものへと変化する傾向にあるのです。
3、経験を超えた知識がある
1、絶対に知りえない知識を語る
子どもが、どう考えても知っているはずのないことを話し始めたら、それは前世の記憶を語っていると考えることができます。
特に非常に幼い子供で、常に母親と一緒にいる子どもの場合、
子どもが絶対に知っているはずがないことを話し始めたら、それをすぐに知ることができるでしょう。
子どもが、周囲の人たちの会話や本、テレビやラジオなどから見たりきたりしたことがありえない内容を話し始めえたら、ぞれは前世の記憶のサインです。
その一例をみてみましょう。
(イリノイ州の田舎町に住むカレン・グリーンは、歯医者に連れて行った3歳の娘ローランと一緒に、自分が運転する車で家に戻るところだった。)
ローランは、奥歯6本に不細工な銀の被せものをしてもらったばかりでした。
歯医者での彼女は、とてもいい子で、泣きもしなければ不平一つこぼしませんでした。
ところが帰り道、顔をしかめて、こんなことを言ってきたんです。
「私、この銀歯、すごくいや。
だって、覚えてるでしょ?
一緒に死んだときのこと。
悪い男の人たちが、私たちの銀歯を抜き取ったじゃない。
(中略)
私たちはユダヤ人なんです。
ですから彼女がナチスによる大量虐殺のことを話していることは、すぐにわかりました。
このように、明らかに経験を超えた知識を具体的に話し始めるところが、〈前世〉の話の特徴のひとつです。
2、異種言語発話
その子どもが絶対に知るはずもない知識を語ることの顕著な例に、普段使っている言葉とは違う言語を話すことがあります。
それは、単語だけの場合もあれば、ほぼ完璧に、聞いたことがないような言語で、話し始める場合もあるようです。
これを「異種言語発話」といいます。
【参考記事】 「異種言語発話」については、⬇︎
3、ありえない視点で話す
さて、子どもが知りえない経験を話す場合、「ありえない視点」からの描写というのがあります。
それはどのような場合か、お分かりでしょうか?
それは次のようなことです。
- トラックに轢かれて死んだ記憶を、トラックの下側からの視点で話す
- 溺れ死んだ前世の記憶を、水中から上を見上げている視点で話す
- 死んだ後に起きたことも詳細に描写する
などです。
こうした視点はテレビや映画でのシーンでは見れない視点です。
死んだ後に、救急車が自分の遺体を運んでいる場面を記憶している例もあります。
このように、当事者の視点から、詳細に語るのが特徴です。
4、物語と関連した行動や特徴がある
1、前世の才能を受け継いで生まれる
これは、恐怖症や奇妙なくせ、学んだはずがない技能や才能を示している場合を言います。
心にある前世の習気(じっけ)がそのまま前世の性癖・習慣・思考・才能になって現れることは相当に多いようです。
『君は誰の輪廻転生(うまれかわり)か』(桐山靖雄著)では、次のような例が紹介されています。
トロイを発掘したハインリッヒ・シュリーマンは、8歳にも満たない頃に、トロイを見つけると公言していたし、
エジプト学の創始者であるジャン=フランソワ・シャンポリオンも、子ども時代に、この方面にたいする深い関心を示していた。
後年のかれの回想によると、エジプトの象形文字を解読しようと決めたのは、まだ12歳もならないころであったという。
(中略)
ドボルザークの父親は食肉業者であったし、ディーリアスの父親は実業家、メンデルスゾーンの父親は銀行家、ヘンデルの父親は理髪下界であった。
特にヘンデルは、父親の猛烈な反対に遭いながら、ごく幼少期型音楽に対して深い関心を持ち続けたのである。
いまあげたこれら天才的な音楽家は、皆、先祖に音楽に関心を抱いたものは全く知られていないのである。
と。
悪い事例では、
「万引きの常習少年が、前世において泥棒の常習犯であったという例を数件持っている」
とあります。
もしも、あなたの子どもが、一般には習得するまで、かなりの長い期間を必要とする技能や学問を、驚くほどの短期間で取得してしまったならば、それは前世での名残かもしれません。
2、前世での怪我や死の原因となった傷が残されている
肉体的な特徴としても現れます。
それは、前世での事故や事件などで負った怪我などの内容にマッチして肉体上の特徴が出現することです。
『前世を記憶する子供たち』(イアン・スティーヴンソン著)にのっている例を見てみましょう。
コーリス・チョトキン・ジュニアの体には母斑がふたつあった。
母親のチョトキン夫人によれば、その母斑は、以前、叔父のヴィクター・ヴィンセントが見せてくれた手術痕と全く同じ部位にあったという。
(中略)
長さ3センチ、幅5ミリほどの大きさで、周囲の皮膚に比べて黒ずんでおり、わずかに盛り上がっていた、手術痕が癒えた時の状況とよく似ており、
大きな母斑の両側の、手術で切開した皮膚を縫合する意図があるはずの位置に、小さな丸い痣が確かにいくつか付いていたため、手術の後に似ているという印象をますますたかめたのである。
このように遺伝では説明がつかない肉体的な状態が現れるのも特徴です。
いかがでしたでしょうか?
今回は、前世の話をし始めた場合の特徴を4つあげてみました。
これらのずべてが当てはまる場合もあれば、2、3つの場合もあるようです。
子どもがこうした話をし始めた時には、その内容を否定することなく、耳を傾けて聴いてあげましょう。
同じ内容の話を何度もしたとしても、それを叱ったり異論を挟んだりしてはいけませんよ。
穏やかな気持ちで受け入れることが大切なんです。
みなさんも、前世との共存ライフを楽しんでみませんか?
3、まとめ
- 子どもは前世と時間的に距離的に近いため、前世の記憶を持っている
- 空想話と前世の話とは明らかな違いがある
- 前世の話の特徴として、4つがあげられる
【参考記事】仏教における輪廻転生の捉え方について解説しています。⬇︎
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【参考文献】
『子どもはみな、前世を語る』(キャロル・ボーマン著)
『君は誰の輪廻転生(うまれかわり)か』(桐山靖雄著)
『前世を記憶する子供たち』(イアン・スティーヴンソン著)